ZOC 「NEVER TRUST ZOC」大阪公演

8:45。普段出不精な自分なら、こんな時間には起きていない。

遠足を楽しみにしている小学生さながら、ZOCのライブが楽しみでしかたなく、起きてしまった。

 

私が大阪でZOCを見るのは3回目、ワンマンライブとしては2回目だ。

 

味園ZOCぶりの大阪、ファーストワンマンぶりのライブ。

 

オンライン配信も時間が許す限りチェックしているが、やはり生のライブというのは格別。

 

今回はコロナ禍ということもあり、声を出すことはできなくても、楽しむことができた。

 

ファーストワンマンからはメンバーが2人入れ替わり、元ハロプロの巫まろ、ダンサーであり振付師の雅雀りこ。

彼女たちに替わってからの生のライブは初めてで、オンライン配信で識ってはいたが、ZOCにおいて大切な存在であると今日さらに実感した。

 

巫まろは、以前よりライブに慣れ親しんでいるためか、ちゃんと巫まろであり、やはりそこまでの極度の緊張は窺えない。

ソロ曲「まろまろ浄土」だけでなく、いつも馴染みのある「イミテーションガール」や「IDOL SONG」も違和感なくこなしていた。やはりこれまでの経験によるものだろうと感じる。

 

雅雀りこ、やはり逸材。

以前より、ZOCの振り付けに携わっていたり、大森靖子道重さゆみとの「絶対彼女」の振り付けをしていたりと関係が深かった。

今回、大森靖子がソロで「絶対彼女」を歌唱する際に、サイドで巫と雅雀が踊っていたのがいまだに鮮明に思い出される。

悪い意味ではなく、巫はアイドルらしい振りで、非常に可愛らしかった。

一方、雅雀は現役ダンサーであるため当然であるが、しなやかな振りで、巫との対比がとても興味深かった。

柔と剛、彼女を表すのに適切な言葉だと感じる。

 

大森・雅雀による「死神」は非常に力がみなぎっていて、手に持っていたサイリウムを下ろして見入っていた。

大森の歌唱はやはり力強く、「死神」の世界観に惹き込まれる。

また、それにあわせて舞踊するりこ。こちらも非常に圧倒される。

どちらも全く同じパフォーマンスを再度演じることはできないだろうと想うと、なかなかにすごく迫力のあるパフォーマンスであったと痛感する。

 

ライブ全体としては最高であった。

draw(a)drowやピンクメトセラでの藍染・大森のユニゾンは以前よりも格段にレベルアップしていた。

また藍染の「紅のクオリア」。初めて見たときは楽曲のユニークさがまさり、あまりパフォーマンスとしては印象に残っていなかった。しかし今回見て、圧倒された。一昨年のファーストワンマンよりも靱やかで、非常に綺麗なパフォーマンスだった。2年も経つと、以前よりも驚くほどダンスが上達するのだと感じた。

 

西井は相変わらずというより、いつでもにっちゃんはにっちゃんだなぁと感じた。。。笑

 

そして、香椎かてぃ。

筆者としては、寂しいというのが実際の気持ちではあるが、彼女が選んだ道を完走して欲しいという想いもある。

 

彼女は相変わらず、どことなく緊張は伝わってくるものの、ステージでは本当に楽しそうにパフォーマンスをする。

序盤のMC中にも雅雀とスキンシップをとり、体を触り合うなど、悪戯っぽいような、甘えているようなかてぃが本当に愛おしかった。

 

「仮定少女」。

表現が豊かになっていた。もっと言えば、以前もあんなに寝転がっていただろうかと思うほど、心からの表現が伝わってきた。

これを見れるのも、あと1回と考えると非常に悲しい。

 

現在、コロナ禍で、ライブなど以前のようには実施することはなかなか難しいし、観客も以前のようには盛り上がれないというのは非常に残念な事態だと思っている。

 

しかしながら、そんなことを感じさせない、ZOCはなかなかエネルギッシュなグループだと、改めて痛感した。

 

寂しさと楽しみの両方を抱えつつ、これからも狂い咲いていくのが楽しみだ。